1923年、埼玉県児玉郡美里町に生まれる。
幼少の頃より画家を志し、洋画家・古川弘に指導を受ける。
その後両親の反対を押し切って上京。東京美術学校で日本画を学ぶ。
在学中に戦況の悪化により学徒出陣し画業を中断するも、
帰還後に復学し同校教授の安田靫彦に指導を受けた。
卒業後は親交のあった東山魁夷に師事。
日本美術協会総裁賞の受賞、文部省給費留学生としての渡仏を経て、
将来を嘱望される画家として戦後の日本画壇に立った。
写実的な風景画を旨とし、
郷里の秩父や信濃など山野の自然を多く描いたが、
70年代より北海道の取材を始めると作風を一転。
写実的な描写と原色を用いた大胆な彩色が入り交じる幻想的な風景画を制作し、
とりわけ冬の北海道の風景を描いた作品で好評を博した。
79年と83年に日展の特選を受賞。
98年と04年には京都の永観堂・禅林寺のための障壁画を制作、奉納した。
08年7月に心不全のため逝去。